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2012年02月27日

動物愛護法の改正について環境省に電話してみた

店長です。
先日の定休日に、動物愛護法の改正について環境省の担当の方に電話してみました。
以下会話形式で書きます。
簡略化するため語尾などを変えていますが、ほぼそのままです。


「大阪で猫カフェをやっているものですが、動物愛護法の改正についてお聞きしたいことがあるので、担当の方をお願いできますか?」

環境省A「担当に代わるので少々お待ちください」

1分ほど待つ。

環境省B「お電話代わりました。」

「動物愛護法の改正についていくつかお聞きしたいのですが、まず今回犬と猫の展示を規制した目的は?」

B「ペットショップが深夜でも、子犬や子猫を、電気をたくさんつけたり音楽が流れているような環境に置いているのを改善するためです。」

「それでは、なぜ販売目的の夜間の展示の規制もしくは、販売業の夜間の規制にしなかったのでしょうか?」

B「それは…。もう少し詳しいものに代わりますので少々お待ちください。」

1分ほど待つ。

環境省C「お電話代わりました。今回の規制の目的は、夜間に犬・猫を休ませることが目的で、接触をさけるために展示を規制しました。」

「だから販売だけではなく、展示全般が規制ということですか?」

C「そういうことになります。」

「それでは、夜間が20時以降の根拠は?専門家や科学的な根拠が提出されなかったように思うのですが。」

C「一般的に夜間が20時であると考えられるからです。科学的な根拠については特にありません。
議論の中で夜間を決めるにあたって、妥当と思われる時間にしました。」


「妥当と言われますが、それでは、一般的に家庭で犬や猫を飼うとして、20時には電気を消したりすると思われますか?」

C「そうではありませんが、規制するにあたって夜間を定義しなければいけず、日没までとするのでは季節によって異なるため20時としました。」

「あまり妥当とは思えませんね。
夜間の展示の規制=営業時間の規制についてどう思いますか?」


C「営業時間自体を規制しているわけではありませんし、人の目にふれないようにすれば営業は可能です。」

「しかし、猫カフェなどの場合は猫がいて、展示することが前提ですから実質的には営業時間の規制ですよね?ペットショップであれば犬・猫を区切って違うスペースにやれば営業できるかもしれませんが。
猫がいない空間を作ればいいと言われますが、それだけの広さを持った店はほとんどありませんよ。」


C「そうなりますね。」

「それでは、営業の自由についてはどう考えますか?」

C「犬・猫をカーテン等で仕切れば20時以降も(売買)契約できますし、侵害とは言えません。」

「ですからそれは、ペットショップに限ってですよね?猫カフェなどの展示業においては展示自体ができないわけですから20時以降は営業できませんよね?
それと契約しても夜間の引き渡しはできませんよね?それにカーテンで区切るくらいで音や明かりの問題はどうなるんですか?その程度の区切り方で本当にいいんですか?」


C「侵害と言えなくもありません。引き渡しはご指摘のようにできません。
カーテン等については一つの方法として提示しただけで具体的にどうやって触れないようにするかについては各店舗などの状態などによって異なるかと思います。カーテンが適切という意味ではありません。」


「ちなみに、貸出業ってありますよね。僕はあれ自体反対ですからいいんですが、夜間に引き渡しできないとなると、一旦返してもらってまた次の日にまた渡すってなりますよね?それだと営業そのものができないことになりませんか?」

C「そうかもしれません。」

「それでは、営業時間の規制になることを施行規則でされた法的な根拠は?」

C「動物愛護法です。」

「そうではなく、動物愛護法という法律を改正せずに施行規則で規制した根拠は動物愛護法のどの条文ですか?」

C「?」


補足します。
前にブログで書きましたが、規制したり罰則を決めたりは通常は施行規則でできません。
法律でします。
今回のように、実質的に営業時間を規制するような場合は法律の改正ですることが当然で、それをしないのであれば、上位である法律の条文のどこを根拠として規制しているかを聞きました。

規制するのであれば、規制に関する条項があるべきですし、それもないのにいきなり規則で制限するのは順序が違います。
まず法律で規制して、それから規則で細かく取り決めをするのが本来のやり方です。
動物愛護法には営業における規制(例えば、時間や場所など)なんか一つも書いてません。
ですから聞きました。


C「なるほど。確かに問題があるかもしれません。ただ、規則を制定するにあたって法律に則っているかはきちんと精査するところがあるのでされているはずです。」

「しかし、それはペットショップを前提としていますよね。猫カフェの存在についてはどの程度認識していたでしょうか?展示業である猫カフェの場合は、展示の規制=営業時間の規制につながるわけですが。」

C「それは…ちょっとわかりません。」

「実際、環境省の方はもちろん小委員会の方もその程度の認識でしたよね?だったら展示業や猫カフェなんておそらく知らない方からすれば、認識されてないと思いませんか?」

C「…。そうかもしれません。」

「それでは、問題点がわかったところで再検討はされないのでしょうか?」

C「おそらくそういったことはないと思います。検討委員も1年半にわたって検討した結果ですし、規則は制定されましたから。」

「しかし、当初は販売目的の展示の規制のみで、それが急きょ展示の規制になって、あっという間に決まったわけで、規制される猫カフェ業界は反論する機会さえもらえなかったと思うのですが。」

C「深夜販売のペットショップの関係者は呼ばれてるので、それで一応は議論されました。もちろん深夜営業のペットショップと猫カフェでは規制される程度が違いますが。」

「ですよね。ではなぜ猫カフェ関係者は呼ばれなかったのでしょうか?」

C「…。」

「では、今からでも規制を止める方法は行政訴訟以外にありますか?」

C「規則が決まった以上は…難しいですしわかりません。
検討されたばかりですから、今後予定もありません。
ちなみにですが、今開かれている通常国会で与野党が動物愛護法そのものを改正する動きはあります。」


「それでは、6月1日に施行され、営業時間が規制されるのに猶予がないのはなぜですか?おそらく営業時間の規制になるという認識がなかったからではないですか?」

C「…。」

「それぞれのお店への通達はあるんですか?知らないお店もあると思いますが。」

C「登録をした行政の長(都道府県や特別区の市)には今月中にはする予定なので、その後各行政からお知らせがあると思います。」

「きちんとしてもらわないと、チラシや看板などの修正作業もありますよ。
それでは、守らない時の罰則は?施行規則に規定はもちろんありませんし、法律を見る限り、勧告無視による罰金ですか?」


C「そうなります。」

「わかりました。それではまた何か疑問があればお聞きするかと思います。ありがとうございました。」



だいたい以上です。
他にも色々聞きましたが、曖昧すぎる答えのものは省きました。

電話した感触としては、営業の自由の侵害、施行規則で規制することの問題について疑問を全く持ってなかったことが印象的です。
なんにせよ猫カフェがいかに考慮されていないかということですね。
数が少ないから大丈夫だろって感じでしょうか。

ペットショップとしては、営業時間も変わらずできますし、うさぎなんかは深夜でも売れますし、引き渡しはできないにせよ契約だけなら深夜でもできるわけで営業の自由は侵害してないと言えますし、規則で規制してるとも言いにくいわけです。
しかし、あそこまで納得されてしまうと、検討不足というか、勉強不足というか、猫カフェを考慮しなさすぎですね〜。


これからの方針なんですが、再検討がないとなると困りました。
たしかに、改正薬事法のときも施行規則が決まった以上は行政訴訟以外ないって言ってましたから無理かなと思わなくもなかったんですが、なかなか難しいようですね。

こうなると、とりあえずは嘆願書を作るとか、そのために支持者の名簿集めるとかくらいでしょうか。
その上で、知事などの長に猫カフェの取り締まりをなんとか猶予してもらうってことになるかと思います。(無謀なのは百も承知です)
なんにせよマスコミに興味を持ってもらったり、世間に理解を得てもらわないといかんなと感じています。
厳しいですね。。。
ニックネーム あんどう(猫カフェ店員) at 17:15| 営業時間規制問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする